13期生 阪口正己
 

 佐々木先生の最終講義についての福田さんのホームページを読ませて頂きました。最終講義に行けなかった私としては、非常に有難く思いました。
  昨年香港より帰国し、久々にゼミの総会にも参加でき、いいゼミにいたんだなと実感している次第です。奥村さんを始め、佐々木ゼミを盛り立てているたくさんの方々に感謝しております。

佐々木ゼミについて

 1982年3月に卒業ですので、1980年4月から佐々木ゼミにお世話になってます。 正確には、1979年4月に「集団力学」と一般の「心理学」を取ってから先生にはご指 導を受けておりますが。 「集団力学」の授業は、当時火曜日の1限目にあり出席し易い時間帯だったためか、 講義にはほとんど出席していたと記憶しています。昼からは、文化総部ESSの活動 が忙しく、基本的に一般の授業はさぼっておりました。

「集団力学」の授業は、実は最初はあまり面白くなかったのですが、いつごろからか よく覚えていないのですが、先生の講義内容を自分の生活に当てはめて考える様に なった時に、興味を持つようになったと思います。確か当時、「重複成員性」に悩ん でいた、つまり、 クラブだけでも一日つぶれる状態で、週に3〜4件の家庭教師のアルバイトがあり、そ れに学校の勉強、ゼミの活動等々色々な集団に取り囲まれ、欲張りなことに、全部両 立させようと無謀なことを考えていたわけで、当然「重複成員性」に悩むこととなっ たわけです。

 先生の講義を聞きながら、自分の悩んでいることを客観的、科学的に分析できたこと で、精神的にはかなり支えになっていたと思いますし、社会に出でからも困ったとき に自分を客観的に見ることでかなり精神的に楽になったと思います。 大学に入ったときに、漠然とマスコミを目指していた私ですがここで方向転換、「集 団力学」とかいう難しそうなゼミに入っていったのです。

 ところが、ゼミに入るとどうも予想していた世界と異なり、コンパ、奥村邸での饗 宴、スキーの特訓、ゼミのレポート作成名目のお遊びと、学業に賭けていた?はずの 私の人生観が簡単に崩れてしまったのであります。 もちろん今から考えると、いくら学校の勉強だけ頑張っても、実社会で役に立たない ので、ここでの経験も今に生きていると思うのですが。 当時何でもかんでも、両立させることを考えていたせいか、自分の作った忙しいスケ ジュールで進めることに自分自身が縛られ、グループでやらないといけないゼミの活 動では、周囲に迷惑をかけまくっていたわけですが、寛大な先生とゼミの方々のおか げで、特に迫害を受けることもなく、楽しく過ごせた日々だったと思います。

  寛大な先生で思い出しましたが、佐々木先生が本当に怒ってられた場面 は、私の記憶 では、ただ一度だけでして、それは「集団力学」の授業中に、お喋りを止めない二人 組みが、先生の激怒をかい、先生はその二人に退場命令を出されていました。それ以 外、少々のことにもは目をつぶっておられたと思います。

→つづく

 _
佐々木ゼミ13期生 阪口正己

 
 

 

 
 
 
 

 

 




©Paradiso co.,ltd.2009  大切な佐々木ゼミの歴史です、取り扱いにはご注意を。無断転載を禁じます。 2010年4月5日