もうひとつは集団決定法。グループデシジョン、グループで話し合って決議して決定すると意味するように思われますが、実際はそうでなくて、グループという場でみんなが各事柄を実行するかしないかを自己決定する。アメリカも太平洋戦争、第二次世界大戦ですが、それが予想外に長引きゆくゆくは食料が不足するのではないかと・・将来のことを考えて今まで食べていなかった牛の臓物を食べましょうと言うようなことを。それでどうしたら食べてもらえるかと。一般
的には、料理の先生方がこうしたら美味しく食べられますよといったことをデモンストレーションすることで消費を促すのですが。アイオワの赤十字の主婦への講演会で料理の講演会と半分は集団決定法とレビンが言ったのですがその講演会で、戦争が長引くことが考えられていてアメリカ政府が「今まで食べていなかった牛の臓物を食べましょう」と言っていますが、世間一般
ではどう考えているとあなたは思いますか?と司会者が聞く。あなた個人の意見でなくて、一般
の主婦の意見はどう思われますかと言う、非常にうまいですね。あんたどう思いますか?と聞くと責任がついてきますが、世間一般
の人はどう思いますかと聞くと自分が思ってなくても世間ではこうでしょうね、と意見を述べる。最後に自分の家族にこうした料理を食べさせますか?と手を挙げてもらう、手を挙げる挙げないそれが自己決定なのですが。報告書には、どれだけの数の手が挙がったかは書いていないのですが。たまたまアメリカで当時の実験に関与していた研究者に私がお聞きしたところ「全員が手を挙げた」と。
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